アトランタから 最終日

2010.10.14

アトランタから 最終日

 ターナーフィールド、そこはアトランタブレーブスの本拠地である。
自分にとって一生の思い出に残る、感動のスタジアム。
研修のためアメリカのアトランタにこの時期に訪問し、
そしてブレーブスがプレーオフへと勝ち進む。複数の偶然が
重なりあわないとめぐり合えない、まさに"奇跡"
球場がまるで私を祝福しているように感じ、目頭に熱いものが
込み上げて来る。小学校・中学校と野球を経験した私にとって、
プロ野球はまさに憧れ、そして野球場は私にとって聖地である。
 プレーボールの掛け声で、野球ファンは一球一球に一喜一憂する。
興奮に満ちた時間があっという間に過ぎていく、
その心地良さに酔いしれながら・・・。
 しかしゲームセット・・・。それはあまりに突然の事であった。
そのことを理解するのに少々時間が必要であった。私の中では
認めたくはないものとして。そうそれはアトランタ ブレーブスの
今シーズンが終わったこと・・・。同時にそれはボビー・コックス
監督の引退試合となってしまったことを・・・。
実際のところ、私はボビーのプレースタイル、生涯成績をほとんど知らない。
ただ、彼がたくさんの人々に愛され、尊敬され、メジャーリーグに
偉大な功績を残した、素晴らしい人物であったことは
ファンの声援・拍手に包まれひしひしと感じることができた。
 初めて触れたアメリカでのベースボールショー、
今日のその日は自分の人生を語るに当り、決して忘れることは出来ない。
その貴重な体験・経験を胸に深く刻んで、私は振り返ることなく
ターナーフィールドを後にする。興奮と感動、そして
ある種の悲しみをかかえて・・・。

 私はアトランタの町が、そして人が大好きになった。
ありがとう、アトランタ。いつかまた、きっと会いに来る、
その日までしばらくの間、さようなら。
たくさんの興奮と感動、そして勇気(Braves)をありがとう!!!

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文章:Rescued Diver 写真:グルメ気取り